健康診断の種類

私たちは、健康診断を様々な疾病、特にメタボリックシンドロームをはじめ生活習慣病と総称される一群の病気の一次予防として重視する立場から、保健指導を含めた予防対策に重点を置いています。そのため、神田キリスト教診療所健康管理センターは、外来臨床部門と一体となって運営されています。

再検査・精密検査等や管理栄養士による食事指導等の事後措置から、治療が必要なケースへの対応および専門医療施設へのご紹介まで、すべての健康診断を臨床との緊密な連携により一貫したフォローアップ体制のもとで施行し、産業医学的見地からの助言業務にも対応しています。

定期健康診断・生活習慣病予防健診

定期健康診断とは、労働安全衛生規則第44条に基づいて企業や団体等が従業員に実施を義務付けられている法定健診です。主として生活習慣病の予防を目的に項目が定められていますが、超音波検査や腫瘍マーカーの測定などの項目を追加選択していただくことで、オリジナルなメニューを作成することも可能ですのでお気軽にご相談ください。当院では施設健診・出張健診のいずれにも対応可能です。

雇入時健康診断

定期健康診断と同様に、労働安全衛生規則第43条に基づき、企業・団体などが人員を雇用する際に行う健康診断です。法律に定められた検査項目は定期健康診断とほぼ同じですが、職種により必要に応じて塵肺検診やVDT検診などの追加が可能です。お申し込みの際にその旨ご相談ください。

労災二次健康診断

一次検査にて高血圧・高脂血症・糖尿病・肥満などが認められた方を対象に行われる二次検査です。血液検査に加えて、心臓超音波検査および頸動脈超音波検査といった詳細な検査を行うことにより、動脈硬化症や虚血性心疾患等の早期発見と治療に役立てることが可能となります。

特殊健康診断(有機溶剤、電離放射線、VDTなど)

「電離放射線」を使用する事業者は、放射線業務に常時従事する方に対し当該業務に配置替えの際およびその後6ヶ月以内ごとに一回、定期に健康診断を行います。「有機溶剤」は、有機溶剤を取り扱う業務またはそのガス、蒸気を発散する場所における業務に従事する方、また「VDT作業」に新たに従事する方は健康診断を行う必要があります。

海外派遣時健康診断

6ヶ月以上海外に派遣される方、6ヶ月以上海外に派遣され、帰国後国内の業務に就く方を対象に、労働安全衛生規則第45条の2に則り、企業に義務付けられた健康診断です。

産業医契約

産業医は、事業場の労働者が健康で快適な作業環境のもとで仕事が行えるように指導、アドバイスします。過労死、自殺、突然死、生活習慣病の増加といった問題を背景に過労死の予防、自殺の予防、有病者に対する配慮義務といった環境変化から、企業の健康管理に関する法的な義務が強化されました。産業医に関するご相談はお気軽にご連絡ください。

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